「友達関係に悩んだら『降りて自由になる』こと」リスナーからのお悩み相談にお姉さまがファビュラス回答

    叶姉妹がパーソナリティを務めるトーク番組「Spotifyオリジナル 叶姉妹のファビュラスワールド」。リスナーから寄せられた《一緒に行こうと約束していた場所に、私に黙って友達が他の子と出かけていた》というお悩みに、恭子さんと美香さんがアドバイスを送った。

    叶姉妹がパーソナリティを務めるトーク番組、「Spotifyオリジナル 叶姉妹のファビュラスワールド」。

    2月20日に配信されたエピソードの中では、リスナーから寄せられた《一緒に行こうと約束していた場所に、私に黙って友達が他の子と出かけていた》というお悩みを紹介し、恭子さんと美香さんが回答した。

    お便りの内容は、以下の通り。

    《友達関係についてのご相談があります。私は高校を卒業してから4年間の付き合いがあるお友達がいます》

    《そのお友達から一緒にテーマパークに行こうと誘ってくれ、いつにするかなど珍しくその子から予定を立てようとしてくれていました。ですがその2ヶ月後、私との予定がまだ決まっていないときに、その子のInstagramに、そのテーマパークに行っている写真が投稿されていました》

    《私はなぜ行こうと行ってくれた友達本人が、先にほかの人とそのテーマパークに行ったのか、自分はその投稿を見てとても悲しくなったこと、せめてほかの子と先に行くことを伝えてほしかったと電話で友達に伝えました》

    《「ごめん、本当にごめん。一緒にテーマパークに行った子からチケットがあるから一緒に行こうと急に誘われた」と何度も謝り説明してくれました。本当に申し訳ないと思っているのか、その説明が本当か本人しかわからないことですので、とりあえず私の気持ちを伝えられた面では電話した甲斐はあると思っています》

    《母の転勤で引っ越しばかりでしたので、今まで出会った中で楽しいなと思えた1番付き合いの長い友達でした。人間関係の良さは時間では決まりませんが、その友達と過ごした時間はとても楽しかったです。なので、余計に悲しい気持ちや残念な気持ちが大きいです》

    《長くなってしまいましたが、私のお友達に対してのおふたりのご意見と、同じような状況になったときにおふたりならどうするかお聞きしたいです》

    「叶姉妹のファビュラスワールド」

    spotify:episode:7ricI4yojUIWaYJ6Iu9fC0

    叶姉妹の2人はこの内容について、「降りて自由になる」という恭子さんの格言を引用し、お互いを縛らない自由な関係を気づくことが大事だと語った。

    恭子さん「私が書いたことのあるお言葉の中でもそうなんですが、お友達関係においても、やはり自由であること。それこそがお互いをリスペクトする大切なことでもあると、私は思います。ということを書いたことがあると思うんですが」

    美香さん「そうですね。このお話を聞いて、ちょっと違う角度からかもしれないのですが、お姉さんの格言で『降りて自由になる』という格言があるので、ちょっとご紹介させていただきます。

    『いつも必ず一緒にいたり、一緒の意見を言ったりすることが暗黙のルールになっているような繋がりならば、いっそのことそこから降りてしまっても構わないのです。友達との関係は、本来もっと自由なものであって良いはずなのだからです。もちろん、ほかの関係性においても言えることです』

    ということなんですが、私もそう思うのですよね」

    恭子さん「でもね、まだ学生さんでいらっしゃるわけでしょう。だから、そこまでの考えを持てるぐらい、社会に出たらもっともっと良い意味でも悪い意味でも、淡々とフラットに良い意味で冷たくなってくるのが普通になってくるはずというか。そんな感じでしょうね」

    「だからまだ知らない、そういう風な関係上のことが、『これがそうなんだ』と思える将来のときに、笑って『ふふっ』って歩いていけるような感じであれば、良いのかなと私は思いますね」

    今回の相談を受けて、恭子さんは「今後は“お友達”という名前の定義が変わっていくのではないか」と、持論を語った。

    「私が勝手に思うことですよ。今後は、“お友達”という名前が、段々と定義が変わってくる、もしくはだんだんと使いづらくなるのではないかなと思うんですね。例えば、『この方は?』って言われたときに、『えっと……知り合い』とかね」

    「つい昔というか、どれほど昔かわかりませんが、その場その場で言ってのけてる方もいっぱいいらっしゃって。あのときああいう風に言ってたけれど、結局のところは長い知り合いで、とてもいろいろなことをシェアできる関係なのっていうことを“お友達”で済ませちゃうと、この方、この方、この方を分けなきゃいけなくなっちゃう」

    「だから、そういう風なことっていうのは、難しいこととありながら、なおかつ変な言い方かどうかは知らないんですが、不自然な気持ちを自分の中だけでフツフツと持たなきゃいけなくなってくる。『どうしよう、どうしよう。なんて言おう』とか。そんなことって、考えない人もいっぱいいて、その場その場で適度なお友達」

    “お友達”という言葉の定義を語っているうちに、なぜか話の話題が世界自然遺産であるオーストラリアの「エアーズロック」に広がっていく。話している途中で「なんでこんな話になっちゃったのかわかりませんが」と、恭子さん自身も話の終着点を見失ってしまった様子だ。

    「だから、今どきは大自然のエアーズロックのような、一枚岩の大きな硬い……あれはね、本当に壮大なビューで。『ああ、自然ってすごいんだな』って感じる1つの光景ですが、1回見てしまえば、2回以降なんてちょっと……思いづらい。私、そんな人ですから」

    「だから、どんなにすごく行きたかったところであっても、飽きるのがあまりにも早かったりとか、自分の脳裏の消化があまりにも早いからかもしれませんが、追って追って、もっと追って深く行こうなんてなかなか思えるところって……まったく無かったわけではないですが、なんでこんな話になっちゃったのかわかりませんが」

    この「どんなに行きたいと思ったところであっても、1回経験をすると、その後深く知りたいと思えるところはなかなかない」という話は、友達関係にも繋がると恭子さんは語る。

    恭子さん「でもね、これはお友達付き合いにもちょっと繋がるようなことなのよね。だから、初めて会ってお話をして、なんか気が合うなって思ってても、相手が勝手にちょっとだけ合わせてくれてるかもしれないし」

    美香さん「そうですね。自分が思っていることがすべてではなくて、相手があることなので。お相手が何を考えているかというのは自分では計り知れないですもんね」

    最後に恭子さんは「誠実すぎる良い面が自分自身を苦しめないように。今回の出来事についても過ぎ去ったことと捉えるといいのではないか」と言葉を送り、回答を締めくくった。

    「この方の誠実すぎる良い面が、ご自身を苦しめないように。これから以降は、そのことについても、もう過ぎ去ったこと、ついこの間の過去であるという風に捉えるとよろしいんじゃないですか」

    「そういうことはなかったことにしてしまえば、この方が相手様に思うお友達関係という、『とても良いお友達なのに』って思ってた気持ちすらも、今はちょっと変わってるはずだと思うんですよ。すでにね。だからそれすらを消してしまえば、歪んだ気持ちのままでいるよりも、爽やかに違う感じでいけるんじゃないですか?」