バージニア州レストン発, Nov. 18, 2021 (GLOBE NEWSWIRE) -- 一流大学院ビジネススクールの世界的な団体である経営学修士課程入学審査協議会 (The Graduate Management Admission Council™: GMAC™) は本日、毎年行われている注目の出願動向調査を発表した。1,000コース近くのMBAおよびビジネス修士プログラムを対象とした同調査によると、2021年の大学院ビジネススクールプログラムへの出願者数は前年比0.4%増となり、世界的なパンデミックが発生した2020年に経済的不安から世界中のビジネススクールに対し通常を超える出願者を記録して以来、需要の高まりが維持されていることが判明した。
GMACのプレジデント兼CEOであるサンギート・チョーフラ(Sangeet Chowfla)は次のように述べている。新型コロナウィルスによる不況の中、出願者達が別のキャリアオプションを求め、ビジネススクールはより柔軟な入学方針を導入したため、昨年は出願者数が急増しました。ここで疑問だったのは、これがパンデミックによる一時的な状況なのか、それとも新たな出願者数増加の始まりなのかということでした。その意味で、2021年の出願状況は、大学院ビジネス教育への需要の高まりが一過性の流行ではなく、2020年以降も持続力を保っていることを示しています。」
重要な所見
ランキング上位のビジネススクールでは海外からの出願者が再び増加.
世界の一部地域では厳しい移民政策が何年も続き、新型コロナウィルスによる世界的な渡航制限が何ヶ月も続いた後、大学院ビジネススクールに対する留学生からの需要の高まりが今年のデータに現れた。国内の出願者 (プログラム実施国の国籍の出願者) が3.8%減少したのに対し、海外からの出願者 (プログラムの実施国とは異なる国籍の出願者) は前年比加重絶対値で4.1%の増加となった。欧州、米国、英国では、地域別に比較すると、国内の出願者数が減少したプログラムの方が多く見られた。
このような海外と国内の出願者数の違いは、特に一流ビジネススクールのフルタイムMBAプログラムで目立っている。海外からの出願者数が増加しているフルタイムの2年制MBAプログラムの割合は、2019年の28%から2021年には57%に倍増している。さらに、米国ニュース&ワールドレポート (US News & World Report) によると、上位50位にランクインしている米国のプログラムの多くでは、海外.からの出願者が増加したプログラム (73%) は、国内の出願者が増加したプログラム(36%)の2倍となっている。
INSEADの学位プログラム副学部長でGMACの理事でもあるケイティー・モントゴメリー (Katy Montgomery) は、次のように述べている。「ビジネススクールでの学習は経験的なものであり、交流、議論、コホートや卒業生のネットワークに大きく依存していますが、これは多様な視点や背景がなければ不可能です。学生の動きが徐々に回復していく中で、教室にもたらされる多様性は、キャンパスライフをより豊かにしてくれ、利点をもたらします。」
女性や米国の社会的弱者が対面式のフルタイムMBAプログラムに戻る
フルタイムのMBAプログラムは、2021年も引き続き人気を集めている。1年制のフルタイムMBAプログラム (52%) と2年制のフルタイムMBAプログラム (56%) の半数では2021年に出願者数が増加したことが報告されており、全プログラム平均の41%を上回った。逆に、パートタイムMBA、エグゼクティブMBA、オンラインMBAプログラムなど、社会人のニーズに対応したプロフェッショナルMBAプログラムについては、出願者数の増加が報告されているプログラムに占める割合は2017年以来の低水準となった。
今年の出願データは、世界的に見て、パンデミックの影響の後で、女性候補者がキャリアへの意欲を取り戻していることを示している。フルタイムの2年制MBAプログラムでは、5つのうち3つのプログラム (60%) で女性の出願者が増加したのに対し、5つのうち2つのプログラム (43%) では男性の出願者が増加した。一方、オンラインのMBAプログラムでは、女性の出願者が増加したプログラムは42%と大幅に少なく、女性が対面式のフルタイム学習に戻ることを希望していることが判明した。
米国では、女性と社会的弱者 (underrepresented minorities: URM) が、キャンパスでの学習を同様に望んでいることが報告された。より多くのフルタイムの2年制MBAプログラムでは、パンデミック前の2019年 (37%) またはオンラインプログラム (30%) と比較して、2021年 (56%) にURMからの出願者数が伸びたことが報告されている。さらに注目すべきなのは、女性のURM出願者のフルタイムの2年制MBAプログラムへの出願者に占める割合は、2019年 (38%) から2021年 (60%) の間に22%という大幅な増加を示していることである。
報告書について
GMACが毎年実施しているGMAC出願動向調査 (GMAC Application Trends Survey) では、2020年から2021年の入学シーズン(2021年入学)に向けて、大学院の経営教育に対する世界的な需要に焦点を当て、プログラムや地域による違いを分析している。今回の調査データは、2021年7月8日から8月23日の間に収集され、世界の269校のビジネススクールの967のプログラムから回答を集めた。同調査は今年で23年目を迎え、ビジネス大学院の価値や世界および地域の動向についての理解を深めることに貢献している。同調査の詳細については、 gmac.com/researchで閲覧可能。
GMAC™について
経営学修士課程入学審査協議会 (Graduate Management Admission Council™: GMAC™) は、ミッション主体のリーディング経営大学院の世界的協会である。1953年に設立されたGMACは、ビジネススクールと入学志望者が互いを発見して評価し、繋がりを持つためのソリューションを生み出すことに尽力している。
GMACは、大学院経営教育業界に向けて、世界水準のリサーチ、業界カンファレンス、リクルートツール、アセスメントを提供しているほか、出願者の高等教育への道のりをサポートするツール、リソース、イベント、サービスを提供している。GMACが所有および管理しているGMAT™ (Graduate Management Admission Test™) は、最も広く使用されている大学院ビジネススクールアセスメントである。
年間1,200万人以上の入学出願者が、mba.comを含むGMACのウェブサイトを利用して、MBAおよびビジネス修士課程について学び、世界中の学校と連絡し合い、試験の準備や登録を行い、MBAおよびビジネス修士課程への出願に成功するためのアドバイスを得ている。BusinessBecause および MBAツアー (The MBA Tour) は、中国、インド、シンガポール、英国、米国にオフィスを構えるグローバル組織、GMACの子会社である。
GMACの活動について詳しくは、www.gmac.comを閲覧されたい。
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